社員ブログ

9月16日 ガラスの精霊馬

皆さんは「精霊馬(しょうりょううま)」をご存じですか?
お盆の時期になると、キュウリやナスに割り箸などで足を付けて、馬や牛の形にしたものを見かけることがあります。
これが「精霊馬」です。
昔から、お盆にご先祖様が帰ってくるときに、キュウリの馬に乗って少しでも早く帰ってきてもらい、帰るときには
ナスの牛に乗って、ゆっくり帰ってもらう――そんな意味が込められていると言われています。
子どもの頃、夏のお盆になると、祖父母の家などで見かけた記憶がある方も多いのではないでしょうか。
私も、そんな昔ながらのお盆の風景を思い浮かべます。

ところが先日、ちょっと珍しい「精霊馬」を手に入れました。
それは、ガラスでできた精霊馬です。
結婚して家を出て、離れて暮らしている息子が、ある日買ってきてくれました。
最初に見たときは、「こんな精霊馬があるんだ!」と、ちょっと驚きました。

昔ながらのキュウリやナスで作った精霊馬とは違い、ガラスでできた精霊馬は、透明感があってとてもきれいです。
そして何より嬉しかったのは、精霊馬そのものよりも、息子がこれを買ってきてくれたということでした。
結婚して別々に暮らすようになると、子どもと一緒に生活していた頃とは違い、顔を合わせる機会も少なくなります。
「元気にしているかな」
「仕事は大丈夫かな」
などと思うことはあっても、普段はなかなか会えません。

そんな息子が、お盆のことを考えて、私たちのために精霊馬を買ってきてくれた。
そう思うと、なんだか胸が温かくなりました。
昔ながらの風習を大切にする気持ち。
そして、離れて暮らす親を思ってくれる気持ち。
ガラスの小さな精霊馬には、そんな息子の優しさまで詰まっているように感じます。
今年のお盆は、このガラスの精霊馬を飾りました。

キュウリやナスの精霊馬とは違って、毎年使うことができるのもガラス製ならでは。
お盆が来るたびにこの精霊馬を飾れば、
「これは、息子が買ってきてくれたんだよな」
と、そのときのことを思い出すことができます。
昔から続いてきた「お盆」という日本の風習。
その形は少しずつ変わっていくのかもしれません。
でも、ご先祖様を思う気持ちや、家族を思う気持ちは、いつまでも変わらないのではないでしょうか。
来年もこの小さなガラスの精霊馬を眺めながら、遠く離れて暮らす息子のことを思い、そして家族みんなの健康を
願いたいと思います。








 

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